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2025.10.09

2025九州グランドシニア選手権2025 坂田巧(大博多)が逆転九州初タイトル!! 上位19人が日本選手権へ  会場/ブリヂストンカンツリー俱楽部


上位19人が秋の檜舞台へ 

 九州ゴルフ連盟(GUK)主催「第47回九州グランドシニア選手権競技決勝」は10月8日㈬から2日間、佐賀県鳥栖市のブリヂストンカンツリー倶楽部(6,163ヤード・パー72)で127人が出場して行われ、最終日に首位との2打差を追って出た坂田巧(大博多・73歳)が連日の「75」ストロークにまとめ逆転、連覇を狙った佐藤憲一(大分月形・74歳)と2020年覇者の佐藤良晴(西戸崎シーサイド・77歳)に2打差の通算6オーバー150ストロークで九州初タイトルを掴んだ。
 最終日にベスト「74」をマークした山浦正継(志摩シーサイド・73歳)が、伊牟田寛見(チェリー鹿児島シーサイド・74歳)と比嘉賀信(美らオーチャード・73歳)とともに通算9オーバーの4位タイに浮上しフィニッシュ。

 この結果、上位19人(シード2人除く)は福岡県を会場に2日間競技で開かれる「第31回日本グランドシニアゴルフ選手権/11月13日~伊都ゴルフ倶楽部」の出場権を得た。


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自ら驚愕のビッグタイトルに「全く実感がない」


 4打差を追って出た最終日に最終組の前組から追撃した坂田は「間違いじゃないですか。上手い人がいっぱいいるから、優勝はあまり意識してなかったので全く実感がないです」と驚愕の表情を浮かべた。
 勝利を手繰り寄せた最終バックナイン。前半を3オーバーで耐え2打差に迫って折り返した後半「運じゃないですかね、バケツ一杯打ったって入らないですよ」という12番(パー4)でガードバンカーから24ヤードの距離をチップインさせバーディが先行した後半は、2ボギーで粘って入った最終18番(パー4)でも124㍎の第2打がカップの縁を削るスーパーショットで50センチに絡めてバーディ締め。初日は池、最終日は3打目がOBとなりいずれもダブルボギーを叩いた出だしの1番(パー4)から見事に巻き返し、軒並みスコアを落とした上位陣を他所に、勝負のラスト9ホールを唯一イーブンパーにまとめて抜け出した。

チャンピオンは元ロッククライマー、50歳から本格的に競技と向き合う

 熊本県上天草市(大矢野町)生まれ。地元の高校から進学した千葉工業大学時代はラグビーに取り組み、身長182センチの体格を生かしてナンバー8やロックのポジションをこなし活躍。卒業後は関東のゼネコン会社に7年間務めた後、福岡の友人と一緒に会社を起業し36歳の時に独立。地滑りなどの計測・測定・土石流や岩盤崩落の感知センサーを設置してモニタリングする「スペースエンジニアリング㈱」を福岡県春日市に立ち上げ現在に至る。
 「今はゴルフだけ」という以前は40歳から約20年間、日本国内の山々で岩登りや登山に明け暮れ、正月は15年間、過酷な北アルプスや八ヶ岳の冬山で過ごした山男だ。
 ゴルフは30歳過ぎから始め大博多CCのメンバーになった50歳から本格的に取り組み53歳でシングルプレーヤーに、これまでインタークラブ優勝最多15回を誇る強豪チームのメンバーに選出され、平均250ヤードの飛距離を武器に2019年日本ミッドシニア、翌2023年からは2年連続で日本グランドシニアに出場して奮戦した。

今秋、ダブル参戦するミッド&グランド

 長年に渡って体を酷使して来たべテランは情熱を注ぐ競技に「体の調子次第だけど、年間の目標や毎月の目標を立てて、改善するための一週間を過ごしている」という逆算の論理で向き合う。これまで変形性腰椎症と脊柱管狭窄症を患い、両膝の半月板も除去。持病の良性発作性頭位めまい症と心房細動に細心の注意を払った今回は、初日のラウンド後に病院へ直行して処方箋を煎じるなど不透明な状態を乗り切った。
 人生初のタイトルを掴むとともに、今大会前週単独6位に食い込んだ九州ミッドシニアに続いて2つ目のジャパン切符を手にした至極の2ウィークを終え「体が持つかな、でも楽しんで来ようと思う」と笑み。岡山県と地元福岡で開かれる2つの檜舞台へ意欲を高めた。

2026年会場は霧島ゴルフクラブ

 来年の「第48回九州グランドシニア選手権競技」は10月7日㈬から2日間、鹿児島県霧島市の霧島ゴルフクラブ(1957年開場)を舞台に開催される。
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