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2025.10.17

2025九州ミッドアマチュア選手権2025　仲村春之介（美らオーチャード）が逃げ切り九州初タイトル!! 上位13人が日本選手権へ 　会場／グランドチャンピオンゴルフクラブ


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上位13人が日本選手権へ

　九州ゴルフ連盟（GUK）主催「第15回九州ミッドアマチュア選手権競技決勝」は10月15日㈬から2日間、熊本県阿蘇郡西原村のグランドチャンピオンゴルフクラブ（6,815ヤード･パー72）で129人が出場して行われ、初日トップに立った仲村春之介（美らオーチャード･30歳）が逃げ切り、通算イーブンパー144ストロークで栄冠に輝いた。
　大会連覇を狙った石塚祥成（福岡雷山･28歳）は1打差の通算1オーバーで2位。さらに5打差の通算6オーバーで井上格太朗（久山･29歳）、江口信二（大博多･53歳）、田中良明（若松･31歳）の3人が3位タイでフィニッシュ。
　この結果、上位13人（シード2人除く）は愛媛県を会場に3日間競技で開かれる「第27回日本ミッドアマチュアゴルフ選手権／11月19日～滝の宮CC赤石･別子コース」の出場権を獲得した。


ニューヒーロー、参戦2年目の仲村が初日から譲らず完全V

　微妙なうねりが脳を揺さぶる12フィートの高速グリーンと、左右のドッグレッグなど変化に富むコースで躍動したのは沖縄県北中城村出身の仲村。
　1イーグル･5バーディ（1ダボ･2ボギー）の攻撃的なゴルフを展開した初日に唯一60ストローク台の3アンダー「69」をマークし、単独首位発進を決めて迎えた最終日はアンダーパー皆無の難セッティングと対峙。
　第2打でグリーンを捕らえた6番（パー5）でバーディを奪った前半を1オーバーにまとめて後続との差を3打に広げて折り返すと、バーディ攻勢をかけて追い上げる石塚の圧力に耐え忍んだ後半を2オーバーで粘って振り切り「怖かった。ずっと耐えながら･･･、昨日の貯金があったから勝ちましたというより勝てました。社会人になってこんなドキドキするとは思わなかった」
　薄氷の1打差を死守し、息詰まる緊張感から解き放たれた。

ジュニア時代から知る後輩2人をターゲットに前進

　10歳からゴルフを始め、沖縄を離れてゴルフに没頭した柳川高校時には現在プロで活躍する香妻陣一朗（日章学園高出身）や今年の九州オープンを制した三重野里斗（沖学園高校出身）らの同級生と切磋琢磨。
　大学では「JGAのトレーニングや一緒に練習してくれた」という当時日本アマチュアランキングでトップに立っていた2学年先輩の小浦和也プロと同じ専修大学で研鑽した。
　後輩2人を標的に突き進んだ今回は「高校の時はあいつらの方が上手くて、歯が立たなかった。追い駆けられてピリピリさせられて疲れましたけど、何とか」と警戒した1学年後輩の石塚と2学年後輩の梶原に競り勝ち、勝因には格段に精度が増したドライバーショットをあげる。
　「フェースローテーションが少ないフェードにハマりました、自分には合っています」という4年前に沖縄に帰郷してから身に着けたフェードボールで次々とフェアウェイを捕らえ続けてゲームを組み立て、多くの選手達が悲鳴を上げた難グリーンも意に介さず前進した2日間36ホールの戦いを終え「球も落ち着いて来た。飛距離も280ヤードくらいで以前とほとんど変わらず、悪いミスが少なくなりました」と自信を垣間見せた。

自ら華･･･年末に「Wedding ceremony」

　大学卒業後はゴルフ用品メーカー（ホンマゴルフ）に就職し、現在は父親が地元沖縄県中部の北中城村で経営するボーリング場「レーントゥセントラル」に勤めながら競技と向き合う。
　好結果を残し続けた今シーズンは4月に全琉アマを制し、沖縄県の代表選手に2年連続で選ばれた国スポでは席巻する学生達に交じって個人戦18位に食い込むみ「良い経験が糧になっている。去年から九州や日本の大会に出て、色んなコースを回って場慣れしたというか、良くなってるなって自分でも感じている」。
　晴れやかな結婚式を控える一大転機の2025年。同じ沖縄県出身で日本経済大時に九州学生連盟競技を制した実績を持つ2学年後輩の玉寄妃那子さんとの挙式を前に挑んだゲームで自ら華を添えた仲村は「（日本選手権では）去年よりも良い成績を出したい」
　初出場の昨年11位に入った日本を冠する愛媛のファイナルステージでラストスパートをかける。

平田が大会初日に自身2度目のホールインワン

　平田錦史郎（筑紫ｹ丘･50歳）が第1ラウンドの5番（パー3）でホールインワンを達成。実測175ヤードをユーティリティの6番で放ったボールは1㍍手前に着弾すると1バウンドしてカップイン。7年前から競技ゴルフに打ち込み、4年連続のチャレンジとなった舞台で記録した自身2度目の偉業に「前回も今回も偶然にもNO1のボールでした。浮足立ったのか、後半はボギー列車でしたが･･･」と満面の笑顔をみせた。


2026会場は宮崎レイクサイド

　来年の「第16回九州ミッドアマチュア選手権競技」は10月14日㈬か2日間、宮崎県宮崎市の宮崎レイクサイドゴルフ倶楽部（1974年開場）で開催される。
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