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2025.10.18

2025鹿児島オープンゴルフトーナメント 坂本隆一(くまもと中央)が大会レコードの16アンダーで九州サーキット初V!! ベストアマは小窪 会場/島津ゴルフ倶楽部

 九州サーキットの今季第5戦「第24回鹿児島オープンゴルフトーナメント」は10月17日㈮から2日間、鹿児島県鹿児島市の島津ゴルフ俱楽部(6,811ヤード・パー72)で185人が出場して行われ、最終日に首位との2打差を追って出たプロ5年目の坂本隆一(くまもと中央・27歳)が通算16アンダー128ストロークで逆転、2日間競技のプロ公式戦で初優勝を飾った。
 河合庄司(Indoor studio GOLF TIME・41歳)と杉山知靖(フリー・32歳)が1打差の通算15アンダーで2位タイ。さらに1打差の通算14アンダーで大城康孝(くまもと中央・32歳)、藤島豊和(山留商店・44歳)、池田拓史(島津・22歳)の3人が4位タイでフィニッシュ。
 初日首位発進を決めた大阪学院大3年の小窪都斗(フリー)は九州サーキット史上2人目のアマチュアVこそ逃すも、総合28位タイの通算8アンダー136ストロークで九州サーキット2度目のベストアマ。
 また、内藤滉人(くまもと中央・24歳)が最終日の16番(528ヤード=パー5)で自身初のアルバトロスを達成した。




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プロ5年目の坂本が九州サーキット初V「最後の5ホールは緊張して手が・・・」



 大分県宇佐市出身の坂本隆一が2日間通算17個のバーディ(1ボギー)を重ねる会心のプレーで、2016年永野竜太郎の大会レコードを1打更新した。
 最終組の3組前から逆襲した最終ラウンド、4打差を追って突入した最終バックナインの10番から怒涛の4連続バーディを奪い、先に15アンダーで上がってクラブハウスリーダーに立つ2人(河合、杉山)を遂に捉えると「緊張して手が震えていた、何だかフワフワしていた」という試練の終盤5ホールは究極のプレッシャーに襲われたが、1ピンにチャンスメイクした17番(パー3)で一歩抜け出す上りのスライスラインを捩じ込みホールアウト。
 高校2年時にプレーオフを制してベストアマに輝いた2014年北九州オープン(門司GC)から早や11年、プロとして掴んだ九州サーキット初のタイトルに「中学生の時から出ていた九州サーキットでプロとして優勝が出来て嬉しいです。運もあった、優勝する時はラッキーも多くあるんだなと思いました」と頬を緩めた。


 
マリッジリングを光らせ奮戦


 小学3年からゴルフをはじめ大分県の宇佐高校から東海大九州に進学、2度目の21年プロテストをクリアして挑み続ける5年目の今季は、新たなゴルフへのトライと、土台を固める最上級のハッピーな転機が訪れた。
 8月には大学卒業後の拠点として腕を磨いている所属コース(くまもと中央CC)に勤務する奈央さんと晴れて入籍。「私事ですが最近結婚しました。家族も増えましたので、この優勝を機により一層ゴルフに精進していきたいと思います」と表情を引き締める。さらに今年2月から師事する新コーチ(武井龍太)の効果か、3月のトライアル大分OPと4月のトヨタカップで2位、7月のニッケンホールディングスOPでも3位に入るなど、前より安定感が増したというドライバーショットに手応えを口にした。
 来季2026年ツアーの出場優先順位を争うQTは9月のファーストステージで涙を呑むも、研修生時からプロへの道を刻んだ所属コースや、生業を支援するスポンサーへ恩返しを届ける勝利に「絶対、来年は予選会からトーナメントに出られるように頑張ります」。二人三脚の新生活で最初の勝利を掴んだ手には、幸運のマリッジリングが光った。


小窪が九州サーキット2度目のベストアマに


 大阪学院大3年の小窪が2022年TKUカップ熊本オープンに次ぐ2度目のベストアマを手中。初日に単独トップに立つ1イーグル・7バーディの9アンダー「63」をマークして迎えた最終日は、スコアを一つ落として後退したが「来年のプロテストがあるので、プロと一緒の目線になるよう優勝を狙ってやっていたけど(最終日は)出だしから流れが悪くて伸ばせなかった。今年は国体や関西学生でもトップから2日目以降に落として勝ち切れない試合が多かった。これからプロとしてやっていくためにも、追われる時の心やまだまだ足りない課題を克服して、来年良い1年になるように仕上げていきたい」。10歳からゴルフに触れ、地元のステージで成長をアピールした樟南高校出身の21歳がプロテストを控える2026年へギアを上げる。
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